それは時には青天の霹靂のように自覚症状もなく突然発覚したり、体調の不調を感じながらも仕事、家庭のことを鑑みて病院にかかるのを先送りした結果、かなり進行した状態で見つかることもある。
これは癌という疾病の社会的先入観が大きく影響している。
ひとつは不治の病と思われていること。
ひとつはたいへんな治療を要し、働くことも、日常生活を普通におくることも儘ならない。
ひとつは金銭的な負担が強いられること。
これは全てが大きな誤解であり、事前に対応策を講じること、罹患後のマインドセット(心構え)、そして何よりも本人の意思、周りの人たちの支えで充分に乗り越えられる、完治しなくても共存できることも多々ある。
医学の進歩は目覚ましく、10年前の状況から大きく変わり治癒率も以前より大幅に向上している。
癌という疾病をひとつの社会問題ととらえれば、罹患後の環境を医療機関、職場、家庭がフォローできるように整えていけば一般の疾病と変わらないように近づけることは充分に可能である。
そのような提言をいただける書である。
そして今、あらためて自分の経験を振り返り、またひとつ前に進むため読んでみた。
是非、皆様にも読んでいただきたい。
*寛解の意味
東洋医学用語でいわゆる一病息災である。持病はあるが完治しておらず、その病気と共存しながら生活している状態を指す。語句の直接な意味としては、ゆるやかに意味を解き明かしていくという意味がある。
2013年09月28日
わたしも、がんでした。
posted by core at 06:00
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| 寛解
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