先日ニュースで東京都内にウミネコの大量発生についての報道があっていた。
東京都は環境問題に配慮して高層マンションの屋上を緑化することを推奨している。高層階の緑化はウミネコにとって雛鳥を育てるうえで外敵の心配がほとんどない『安全地帯』結果的にウミネコの大量発生により、騒音、糞害、等のあらたな環境問題が発生しているようだ。
東京都はかつてカラスの大量発生を行政が対応して駆除した前例があり、都民はこのウミネコの大量発生についても行政が対応してくれるのではと期待しているようである。
しかしながら、今回のウミネコ騒動はいささか複雑である。
このウミネコがそもそもどこからやってきたのか?どうやら東日本大震災で被災した東北沿岸部で生息していたものでいうなれば被災者なのである。
東京電力が所有する福島原発の影響でいまなお非難生活を強いられ、自分たちの住んでいた街に戻れない方々がたくさんいる。
震災の影響で東京都の生活を守るために稼働していた原子力発電所が原因で、住んでいる街を放棄しなければいけない人たちと、このウミネコたちの違いは人間であるかそうでないかだけではないか?
以前のカラスの大量発生は都市開発により雑木林や山林の伐採で棲み処を奪われたカラスが都心に移動してきたのが要因だったので行政は都市開発を認可した、つまりはカラスの大量発生の原因を作った”首謀者”として駆除を行い、結果的には責任を負ったようになっている。
今回のウミネコはどうだろう?
このロジックでは駆除は東京電力が行うべきものなのか?
カラスのとき同様に行政が行うべきか?
人間のエゴで動物の棲み処を勝手に奪い、人間の生活圏に移動したくて来たわけでもないのに駆除され、いつも犠牲を強いられるのは社会的弱者ばかり・・・
私の自宅マンションの近所で最近、雑木林が伐採されマンション建設がはじまった。おそらくそこを棲み処としていたカラスが私の自宅マンションの敷地内に移動してきたのである。
近隣に公園や別の雑木林もあるが、そこは別のカラスの”縄張り”であり前述の棲み処を奪われたカラスの居場所がないのである。
恨めしそうに早朝から鳴いてるカラスの声が、ベランダからマンションの建設用地を眺めていると人間の増大するエゴに対する警鐘に聞こえてしまうのは私だけだろうか?
2013年08月09日
カラスの棲み処を奪ったのは・・・
posted by core at 06:00
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