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2013年08月01日

数字によるバイアス

弊社が財務コンサルティングをしているクライアント様での取締役会での出来事でした。

こちらの会社はタイムリーな数値に基づいて、営業会議が月の中旬、経営会議を月の下旬に実施しております。



会計基準の関係もあり営業会議および経営会議の売上高が全く違うため、参加する主要メンバーは同じにも関わらず混乱をきたしていました。



こちらの事業所の主力部門であり、全体の売上高の50%を構成するものでもあったため取締役、現場の管理部門、顧問税理士、金融機関、各ステークホルダーにもしっかりご説明、コンセンサスをとったうえで前期より売上高の計上基準を変更しました。



前期は決算時での一括修正だったため、毎月の報告を新基準で実施したのは今期になってがはじめてです。当初、2ヶ月程は営業サイド、管理サイドからも会議前、会議中、報告後も確認、質問で喧々諤々することもありましたが、その後は認識の擦り合わせもできて数値検証、報告はルーティン化していたのですが・・・



先日の会議で数値をもとに業況分析に入るときに再び喧々諤々となりました。



理由はシンプルです。



営業サイド、管理サイド、それを掌握する経営サイド、いずれも新基準でも正確な数字が出ているということは共通認識としてありますが、タイムラグが生じることのタイミングの誤差があることに認識のズレが生じていたのです。



会議のタイミングでは概算計上、正式な請求書が到着時に数字を正式に確定、売上計上も受注基準で計上します。キャンセル、返品が翌月以降になった場合は、その数値はそのキャンセル、返品があった月で計上、2ヶ月後には完全な確定数値になりますが、それ以前の報告時では概算数値で計上する項目が多々あるためその数値での分析は適正でない場合があります。



つまりは確定数値と概算数値は近似値であっても、当然一致する訳ではないのですがその場にいた私も含めた参加者がひとつのスタンダードになっており売上高に占めるパーセンテイジの減少を概算値で踏み込んだ議論を展開しようとしていたのです。



まあ、全てのセクションの主要メンバーが参加していますので議論のプロセスで当初の経緯にまで立ち戻り、お互いが認識を確認しあったうえでその場で解決しましたが、正しい数値が出ているという結果での認識で議場が一瞬混乱したことは事実です。



そもそもが概算値で行っている会議が、より確定値に乖離しない近似値を出せる体制を作ったことにより確定値で議場に臨んでいると思った人が参加者に多数いたのです。



これもある種の数字によるバイアスであり、財務コンサルタントとしてプロフェッショナルである私自身にも大きくそのバイアスがかかっていました。



重要なことはこのようなバイアスに惑わされないということもしかりですが、このケースはその場で全て解決できました。



それは会議に臨まれている方々が常に議論、検証するテーマに疑問が出てきたらその場で意見をぶつけ合い様々な角度から原点に立ち返ってまでも掘り下げていきます。



あらためて非常に内容のいい会議であり、このような意義あるセッションができる会社は必ずいい方向に進んでいきます。



財務コンサルタントとして、私自身がこのような数字のバイアスがかかった方の軌道修正をするこのも重要な業務なのですが、今回はいささか私にもかかってしまいました。猛省とともにさらなる自己研鑽に励み、より皆様の財務基盤強化のために尽力する所存です。
posted by core at 06:00 | Comment(0) | コンサルタントとして
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