会計は言語であるとこの稿で繰り返し発信しています。
企業や事業所の財政状態を第三者に伝えるための言語が会計であるのならば、必ずそこで重要になってくるのがタイトルにあるように蓋然性です。
さて蓋然性なのですが、まずはこの言葉の意味は以下の通りです。
事象が実現されるか否か、またはその知識の確実性の度合。確からしさ。数学的に定式化されたものを確率と呼ぶ。プロバビリティー。【三省堂:大辞林より抜粋】
起業や再生時に第三者に開示する経営計画書、これは損益計算書、貸借対照表、資金繰り表のいずれにおいてもその実現性についてこの蓋然性が重要になって参ります。
そしてここにこの蓋然性には多くの主語が存在します。
つまりは、この経営計画書が
@どのようなデータ検証に基づいて作成されたか?
A誰によって作成されたか?
B誰によって検証されたか?
そうです。客観的な資料として様々なステークホルダーに開示されるうえで作成時のデータの蓋然性と、作成者の蓋然性というふたつの大きな側面があるということです。
そして現在の企業会計においてもガバナンスの欠如が大きな問題になっているように、十分なデータ検証は当然ですので重要なことはこの蓋然性を誰が保証するかという人の問題になってきています。
経営計画書は数値が非常に重要であると考えれば定量的要素が本来一番重要なことですが、その作成を人が行うとしたら結局はその作成者や、第三者的検証者が重要であるという定性的要素の方が強くなってきています。
ここでも結果的には知的担保を蓋然性という言葉のもとに求めているのです。
お気づきですか?
定量的要素で会計を捉えるから、結果的にその会計の担保を人的蓋然性に求めるのです。
定性的要素で会計を捉えるのであれば、この蓋然性はデータ検証こそが重要になります。いささか抽象的ですが、金融機関を筆頭に会計をもとに企業実体を検証する第三者の方々、もっと掘り下げて会計に向き合ってください。
後になって蓋然性を主張するのであれば、最初から蓋然性の検証をしっかりすべきです。
私自身は財務コンサルタントとして金融資本政策において、直接金融資本に携わるファンドの方や、間接金融資本に携わる金融機関の方、そしてその蓋然性を検証、担保する各専門家の士業や民間コンサルタントの方と接することが日常です。
最近顕著に思うことが、全ての方ではありませんがアプローチから蓋然性を疎かにしているから、後に蓋然性に苦しめてられているケースが非常に多いのです。
繰り返し言います。
後に蓋然性を第三者に求めるのは『自業自得』が顕在化しただけのものであり、最初からこの蓋然性を徹底的に検証してください。
2013年02月14日
蓋然性の話
posted by core at 00:30
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