今回のおすすめの書は、『なぜ社長のベンツは4ドアなのか?』というベストセラー書を出した資金繰りコンサルタントの小堺桂悦郎氏の書です。
著者の経歴は、某銀行に勤務後、会計事務所に転職、資金繰りのコンサルティングに従事して銀行対策に専任、その後に資金繰りコンサルティング会社として独立して現在に至ります。
私と比較するのはおこがましいのですが、銀行出身という点を除けばキャリア形成も現在の業務も類似しております。私は資金繰りコンサルタントとは標榜せずに財務コンサルタントと称していますが・・・まあ、このあたりは余談ですが・・・
このタイトルの書、黒の背表紙にピンクの文字、いささかいかがわしい書のようなインパクトのある見栄えです。タイトルにしてもしかり、さすがにベストセラーを出したコンサルタントだけにつかみから巧みなマーケティング術を披露していただけます。
実は、内容も判り易く文字も大きめ短時間で読み終えるように工夫して書かれているようですが、かなり専門的ですし金融機関との交渉術の肝は全く開示されていないと言っても過言ではありません。
パラダイムシフト(認識転換)を呼びかけるようなタイトルですが、ここには当たり前のことを銀行員の立場から繰り返し発信されているだけです。
真理は、中小企業が一度、借入金に手を出すと返済(完済)することは困難であるということです。つまりは後がきにこの書のエッセンスの全てが詰まっていると言っても過言ではありません。
そのシンプルかつ、真理は実際この書を手に取られて見られてください。
『わかってるよ・・・』と思われるか?
大いなるパラダイムシフト(認識転換)が生じるか?
それはあなた自身の経営感に繋がっているとも思います・・・
2012年10月12日
おカネを借り続ける経営
posted by core at 06:00
| Comment(2)
| おすすめ
借入金の金額に見合う投資をして、借入金の利息+相応の法人税+借入金元本以上の利益を生まないと実質返済は困難という認識を持っているかどうかが肝ですね。
一方、銀行業は普通にやれば儲かるいい商売ですね。預金準備率と信用創造のからくりで元金を何倍にも増やして投資できますから。
企業の成長のために金融業があるのか、金融業のために企業があるのか、よくわからなくなりますね。
いつも至極のコメント有難うございます。
最後の行(くだり)はインパクトありますね。
”企業の成長のために金融業があるのか、金融業のために企業があるのか、よくわからなくなりますね。”
う〜ん深すぎる・・・
もっとも弊社も間接金融が中小企業の経営上、非常に重要なので財務コンサルタント業がなりたっているのですが・・・