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2012年03月29日

Debt Equity ratio(デットエクイティレシオ)

ビジネス用語ですが経済雑誌でたまにみかけられるのではないでしょうか?企業の財務状況を把握するうえでの比率(ratio)であります。

Debtつまりは負債とEquityつまりは株式資本、自己資本との比率ですから、計算式では負債(有利子負債)÷自己資本となります。

負債は資本でまかなえることが望ましいという見方から、1以下なら資本が多いということになりますがそのような企業はいわゆる無借金経営を実現できている一部の企業に過ぎません。

総資本(負債+自己資本)が大きくなれば、このDebt Equity ratioは高くなりますのでこの比率が高いから安全性が低い会社とは単純には言えない部分も多々あります。金融機関の自己資本比率は10%を切っていますのでこの比率は1以下等はありえません・・・

我が国企業の大半はいずれも非上場の中小企業、いわゆる同族会社になります。資金調達の主流は間接金融、つまりは金融機関からの融資がメインになります。そこで重要になってくるのはこの指標のDebt(負債)及びEquity(自己資本)の比率ではなく、そのDebtとEquityの性質、本質こそが重要になって参ります。

同族会社において経営者が法人に貸し付けている代表者勘定は、企業会計上はDebt(負債)ではありますが、その本質はDebt(負債)ではなくてEquity(自己資本)となる場合もあります。ここの見極めは経営者と膝を突き合わせたコンバージェンス(収斂)が必要となります。

例として代表者勘定の3,000万円のうち、1,000万円について今は不要だけど5年後は経営者のお子様の学費で必ず返済してもらわなければならないとしたら1,000万円はDebtで、2,000万円はEquityということになります。



指標は非常に重要なのですが、中小企業の同族会社の場合には単純に当てはめて財務指標から企業評価をしてもその実体を見間違う可能性の方が限りなく高いのです。だからこそ定量分析も重要ですが、それ以上に定性分析が重要になって参ります。



最後にこのDebt Equity ratio(デットエクイティレシオ)をより厳密に見る指標にNet Debt Equity ratio(ネットデットエクイティレシオ)なるものがあります。負債(有利子負債)からより流動性が高く返済原資に直接まわせる現預金等の現金等価物を差しいて出す比率になります。

中小企業の同族会社においては、財務諸表上に現預金を有していても実質の担保に金融機関から引当られており、それを原資に低金利やその他企業より有利になる条件を金融機関から引き出すためのスキームで活用している場合が多々あります。いわゆる実質は固定性預金であり全く流動性もなくむしろ拘束性が高く企業の自由が全く効かないものも多々あります。



いずれも財務指標に惑わされることなく実体を見極まることが非常に重要になってくるということです。
posted by core at 06:00 | Comment(0) | 会計
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