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2011年09月20日

スズキが描く経営哲学

2011年9月12日、日本の自動車メーカーのスズキとドイツの自動車メーカーフォルクスワーゲンが包括提携契約の解消を発表しました。

2007年のリーマン・ショック以降、自動車産業は大きな変革を余儀なくされました。世界一の販売台数を米GMから奪取したトヨタですが、信用不安による世界景気後退、最高値を更新する円高により財務体質がぜい弱になってきていたうえに2011年3月11日の東日本大震災は生産台数、販売台数に多大なる影響を与えました。

新興国、特に中国の経済の発展は目覚ましく世界中の自動車メーカーは先進国から、BRICsへの販売力強化に大きくシフトしています。

VWのスズキとの資本・業務の包括提携契約は、小型自動車の世界的雄であるスズキと、中国市場の圧倒的シェアを誇るVWがお互いの長所を生かして世界ナンバーワンを目指す戦略のパートナーとしてスズキに提携を持ちかけたところで、VWとしてはスズキを利用しようとした部分が次々と露呈したのをスズキ側が大きな不満を持ち結果的には提携解消を持ちかけたという次第です。

さて、提携解消発表の会見にて鈴木修会長兼社長は、「自主独立というスズキの経営哲学とは相容れなくなった。このまま放置していては、経営の足かせになる」と説明しました。



自主独立というキーワードでいけば、スズキの軸となる企業風土に「人と同じ事はやらない。やるなら世界一を目指すのがスズキ」があります。この確固たるアイデンティティに基づき世界自動車メーカーの巨像と提携をしても自らの強い意志で堂々と舵取りを行っています。

米GMも経営破綻による資本提携関係は解消しても自主独立の哲学に問題がないということでこちらは独VWとは違い業務提携は続いています。



しかしながら、この自主独立、現在81歳の鈴木修会長兼社長が健在だからこそ守られているのではないでしょうか?

創業一族の鈴木家の二代目社長鈴木俊三の娘婿として1978年より社長に就任、2000年に社長職は退任していたが前社長の健康上の問題で2008年に代表取締役会長兼社長で再度トップに就任するも実質は30年以上に亘りスズキグループを率いていたことになります。



この企業にも中小企業同様の経営承継の問題が根深くあるようです。大企業になり組織運営上は鈴木修氏が現職を退いたところで急激に企業状態が悪化することはないとは思えますが、このときに果たして自主独立の経営哲学は守れるのでしょうか?



サステナビリティ(継続性)を重視するのならば今回の独VWとの包括提携解消は賢明な判断だったのでしょうか?



企業のアイデンティティが、鈴木修氏個人のアイデンティティになってはいなかったでしょうか?経営承継の問題はひとつの事象では的確に判断できません。企業規模が大きくなったら尚更です。



81歳の代表が下した決断は今後の企業の舵取りに大きな影響を及ぼすことには間違いありません。代表として何年前線でやれるのか?



その答えは誰も知るよしでもありませんが、経営承継に携わる業務に従事している岡部としては鈴木会長兼社長の真意がどのようなものであれこれは日本の経営史上、勇気ある決断だと思います・・・
posted by core at 06:00 | Comment(0) | 経営承継(COREな帝王学)
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