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2011年07月12日

原子力発電所の再稼働問題について

2011年3月11日に起こった東日本大震災は我が国の有史においても未曽有の大災害であり、数えきれない想定外の事態が次から次に起こりました。

大地震、津波、原発問題により国家も経済も一時的に機能不全に陥り、今もってして復興の道筋が明確になっていない状況です。

福島原発の震災後の復旧作業は困難を極め、今も現場で懸命の作業をされていらっしゃる方にはただただ敬意の念を心からいだき、ご健勝を祈念することしかできません・・・

我が国のエネルギー政策は原子力発電に傾倒していたため、今回の震災のため今後のエネルギー政策の大きな転換を余儀なくされています。しかしながら、電力の供給を原子力発電に依存していたことも事実であり、各地で定期検査のため停止中の原子力発電所の再稼働については、各地域の電力会社、地域の住民、各自治体、そして政府と様々な議論が繰り返されながら結論が出ないというのが現状です。

しかし、いささかこの議論、間違ってはいないのですが再稼働問題に埋もれてもっと重要な問題が棚上げされているような気がします。

我が国のエネルギー政策が原子力発電に傾倒していった時に、もともとが地震大国であったためその安全対策は各地で原子力発電所の建設計画、そして建設開始にいたるまでも繰り返し議論されてはきましたが、発生想定の地震の震度を強震(震度5)、烈震(震度6)、激震(震度7)の三段階に区分し、それぞれが何年毎に起こる可能性があるか?というデータをもとに安全対策工事の予算を決めたようです。

つまりは、少しでも建設コストを抑える経済の論理を優先したという事実は否めないのです。

しかし、経済の論理を一概に否定できない側面があり、30年の稼働が前提で建設されているため、前述の3段階の震度はいずれも80年〜400年周期の地震と想定していたため、稼働中に大地震が来ることを想定していなかったのです。ということは建設コストを安全対策に大きく割けないという結論になったのでしょう。

ここで、私が申し上げたい再稼働問題なのですが、定期検査で停止中の原発ではなく現在稼働中の原発についての重要な問題が棚上げになっているのではということです。

【関西電力】
美浜原子力発電所1号〜3号機
大飯原子力発電所1号機
高浜原子力発電所1号〜2号機

【中国電力】
島根原子力発電所1号機

【四国電力】
伊方原子力発電所1号機

【九州電力】
玄海原子力発電所1号機



ここに記載した原子力発電所はいずれも1970年代に運転開始をした本来ならば廃炉にすべき原子力発電所なのです。つまりは安全基準が古いものであり、安全対策に対するコストのかけ方も当然低いものです。

東日本大震災で被災した福島原子力発電所も1970年代の運転開始でした。そして今回の震災の影響で運転を停止して浜岡原子力発電所も1970年代の運転開始です。



私の地元である九州においても、玄海原子力発電所の2号〜3号機が現在、定期検査を終えて停止中です。再稼働に関して、前述のように関係者で繰り返し協議されていますが再稼働の見通しはいまだ立っていません。しかし、ここでこの再稼働が問題になっている2号機の運転開始は1981年、建設費は1236億円、3号機に至っては運転開始が1994年、建設費は3994億円です。もちろん、出力によってもコストは大きく変わりますので単純比較はできませんが、現在稼働中の1号機は運転開始が1975年、建設費は524億円です。



いかがですか?



この九州電力のケースで考えても、停止すべきは何よりも1号機であり再稼働問題は実は別の問題です。再稼働問題に争点が偏り、本来はもっと危険な炉が稼働し続けているというのが我が国の現状なのです。



世界中の原子力発電所を主力エネルギーとして位置づけしている先進国を見渡しても、1970年代に運転開始した原子力発電所が稼働しているのは我が国だけのようです。



現在稼働中の1970年代に運転開始をしている本来、廃炉にすべき原子力発電所を停止するために、安全性が高いと評されている定期検査が完了した停止中の原子力発電所を再稼働させて早急に老朽化著しい原子力発電所を停止することの方が、現状におけるより安全な対策になるのではないでしょうか?



いずれにおいても不都合な事実は棚上げされた議論がなされているような気がします。



再稼働よりも前に、停止することを優先する必要がある炉がたくさんあります。そのための再稼働は必要という協議にはなぜならないのでしょうか?
posted by core at 06:00 | Comment(0) | ビジネス
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