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2011年05月02日

レシートを捨てるバカ、ポイントを貯めるアホ

今回はいささか過激なタイトルであることをお許しください。実はおすすめの書のタイトルなのです。

調達業務研究家である坂口孝則氏の著書です。氏は大学卒業後、メーカーの調達部門にて調達・購買・原価企画に従事、バイヤーとした担当したのは200社以上にのぼり、現在はその経験を生かして調達コンサルティングとしてご活躍されています。

従来、当ブログで案内するおすすめシリーズは私の主観で100%のおすすめなのですが、今回のおすすめの書は概ね50%のおすすめです。

理由を述べましょう。

自分が帰属する組織、個人なら自分自身で結構です。経済活動を行ううえでの調達・購買・原価計算(個人ならば収支計算)というものは必然であります。バイヤーとして1円でも多くの利益を自社にもたらすためのギリギリの交渉、その結果を導き出す為にシビアなまでに自社、自分自身の内容を徹底的に分析することは大切なことです。

定量的な側面、定性的な側面、いわゆる論理的、合理的、な側面から数値化した明確な測定根拠に基づいて判断、決断をしていくプロセスと、将来的な測定不能な部分を投資的側面から希望、期待、などのポジティブ的な発想からリスクと検証しながら投下していく部分をこの書の前半部分で説かれているのです。

ここまでは非常に感銘できます。

さて、第3章からなのですが、著書の論理的展開が大きく変わります。著者はお気づきなのか、お気づき出ないのかその真意は測りかねますが、定性的な側面を前半ではしっかりと説かれていたにも関わらず、ここからは徹底的に定量的側面による論理展開をされます。

むしろ、論理性、合理性が真理であるような説かれかたです。

コスト削減、調達の原理を数量、価格の側面からの検証に傾倒しているのです。

大規模の調達・購買・原価計算をシビアに行うことが必然であり、重要な企業においてはこれでもいいのですが、タイトル通り、個人にも向けて発信されているこの書においては後半のくだりは消費者に商品を提供する企業側の論理性、合理性を批判しつつ、合理的な購入を私たち消費者にすすめる、いささか稚拙な論理展開が、購入したものを工夫して利用、使用するという部分の検証という側面がまったくなく思考が偏りすぎています。



多少の先入観を私がこの稿を読まれた方に事前に植え付けたかもしれませんが、少なくとも近江商人家訓にもある三方よし(売り手によし、買い手によし、世間によし)の発想の欠如を感じずにはいられない書です。



著者には申し訳ありませんが、微妙におすすめとしましょう。

posted by core at 06:00 | Comment(0) | おすすめ
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