通称リストラと言われる、リストラクチャリングとは本来の意味は再構築という意味であります。再(Re)構築(Structuring)とは企業経営においては、組織の再構築という意味で企業再建の手法として使われるケースが一般的です。
企業再建においてダウンサイジングを行って、体制を強化したうえで反転を目指す場合、上手くいけば必ずと言っていい程V字回復を成し遂げます。しかしながら、これは業績が急激に回復したわけではなく、リストラという不採算部門の切り離し、いわゆる赤字部門の清算を行うイニシャルコストが集中するために、翌期以降が身軽になって実現する必然的なものでもあります。
企業の業績回復はシンプルに表現すると二つの要素からしか成り立ちません。
収入を増やす
支出を減らす
ここで収入を増やすためには収入増が直接利益になる訳ではありません。必ず変動費なるものが付随しますので、収入増を目指すためには新たなる支出を生み出すことが概ねです。
しかしながら、支出を減らすことは違います。支出減は直接的に利益に還元されます。
だからこそ、企業再建にはこの支出減を急激に進めるのです。
ではこの支出減を進める上で、削減しているものが何なのか?というものを会計的な観点からご説明しましょう。
実はオフバランスを削減しているのです。オフバランスとは将来的にも継続的に発生する支出が財務諸表上に開示されていないものを言います。一般的にはリース債務を指しますが、私たちはもっと広義にこのオフバランスを捕らえています。
固定費という言葉をご存知ですか?
企業経営上の直接的なランニングコストであり、代表的なものとして人件費、家賃及び賃貸料、設備投資の償却額等があります。
このようなコストは期間損益上、その期のコストとして計上されますが、人は雇用している限り毎期のようにその人に対する人件費は支出し続けます。
家賃及び賃貸料もしかり、契約を続ける限りは支払い続けます。
設備投資における償却額も償却済になるまでは計上が続きます(この場合は価値の減耗なので直接的なキャッシュアウトとはリンクしません)。ポイントは設備を維持するうえでの様々コストが毎期支出し続けるのです(保守料、保険料、修繕費その他)。
つまりは、この将来的に発生し続けると見込むコストまでを削減するためにオフバランスもなくしてしまうことがその主たる目的になります。
不良債権処理もしかりです。
将来的に貸し倒れる可能性が限りなく高い債権を早めに見切りをつけて、将来的な含み損というオフバランスを償却してしまうのです。
突き詰めて言えば、将来のリスクというものを未然に削減することこそがこのリストラクチャリングのポイントなのです。
さて今回、いささか専門用語のオンパレードで非常に分かりにくい稿であったかもしれませんが、弊社の資金ドックという基幹サービスを軸とした今日この頃、このような案件だらけでむしろ専門的なことづけの毎日なので、たまには私自身が視野狭窄にならないためにアウトプットを目的とした稿にしました。
さあ、また気持ちを改めてインプットにも励みます。
今回は私の独り言と思って堅苦しい内容もお許しください(汗)
2011年03月11日
リストラしているもの
posted by core at 06:00
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