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2010年10月13日

栄枯盛衰〜Vol.1成功を疑い、成功をおそれよ

現代経営学のバイブルとも言える名著、「ビジョナリーカンパニー」の著者であるジェームズ・C・コリンズ氏は、企業衰退の五段階のなかでも衰退に抗うためのコリンズ五訓なるものを説かれ企業経営の羅針盤としてあるべき姿を指し示されています。

成功を疑い、成功を恐れよ


時代の変化とともにこれはずっと言われ続けてきたことではあります。過去の成功体験に縛られることにより、イノベーション(革新)を起こせずに時代の流れとともに衰退していく事例を上げると枚挙にいとまがありません。

この場合のイノベーション(革新)は企業としてのビジネスモデル、組織体系、管理体系、だけに留まらず発想、思考法、習慣などの人間の本質的なものにまで亘る非常に容易なことではないのです。

これは論理では非常に簡潔なことなのですが、こと実践ということになると長年染み付いた習慣や、歴史的背景に基づく生理的、物理的、感性的なDNAにまで及ぶことなのでむしろ直ぐにできないことの方が普通であるといっても過言ではありません。

企業経営における成功は、経営者、従業員、株主、取引先、その他様々なステークホルダーに及ぶことなので一言では言い表せないものであり、共通の最適解を導き出すことも容易ではありません。

しかしながら、成功というものが何によってもたらせられるかをコリンズ氏はシンプルに説かれています。


成功とは「智恵と努力」に「幸運と偶然」が加わってもたらされるものだ。


私は、会計事務所で勤務している頃から企業経営における指針になる予算作成に重点を置いて取り組んで参りました。当然ですが、来期を迎える前に時には1ヶ月もかけて経営者、各部署からの売上予算、利益予算を単純な数値の羅列だけでなく、様々な内的要因、外的要因を加味しながら積み上げて行き、質の高い予算書の作成に尽力をしてきたのです。

新年度に入り予算と実績を照らし合わせながら、進捗率や現状を検証しながら今後の対応策についての議論を経営者の方々と重ねたものです。

経営者の皆様も前述のコリンズ氏が説かれていることは感覚的にも論理的にも理解されています。しかしながら、ひとつの傾向があるのです。

業績が低迷しているときは、「智恵と努力」の不足部分をしっかり検証されるのです。そこに「不運と偶然」があったとしてもそこだけに低迷要因を押し付けることはされません。

しかしながら業績が好調のときには「智恵と努力」の成果として捉え、「幸運と偶然」が潜んでいることの検証を怠られるケースが非常に多いのです。従って急激に業績が低迷はじめたときに深刻な顔をされながら「原因がわからない」と言われることが多々ありました。

業績不振時は会議が増え、時間も長くなります。業績好調時は会議も減り、時間も短くなります。

第三者の立場で会議に参加しているときによく耳にした言葉があります。

私:「好調の要因が分析できていますか?商品ですか?市場ですか?しくみですか?偶然が潜んでいませんか?これはどれぐらい続くものなのですか?永久的に続くものではないのですから次の施策は打っていますか?今だからこの部分をしっかり検証しましょう。」

経営者及び幹部の方:「業績いいのだからいいんじゃないですか(笑)そこまでしなくても・・・」

高度経済成長を経験されていた方たちは、右肩上がりの感覚が抜けないのです。理解はできていてももう少し後で業績が落ち出して考えればいいぐらいしか捉えられていないのです。

現在においても再生系の業務依頼があります。TAM、金融機関、その他各分野の専門家の方々とコラボレーションで取り組みますが、共通していることがあります。再生が思うように進まない方は「幸(不)運と偶然」の検証をほとんどされません。

「智恵と努力」は常に取り組んでいるので、良きにつれ悪きにすれ「幸(不)運と偶然」のためという感覚が自然と出来上がっているのです。厳しい言い方をすれば「智恵も努力」も全く足りないと言っても過言ではありません。

従って共通しているのが、何よりも自分にやさしく、他人に厳しいのです。もしくは自分にやさしく、他人にもやさしいのです。

「幸運と偶然」を呼び込める方は、常に「智恵と努力」を重ねられている方です。時には「智恵と努力」を重ねられていなくても「幸運と偶然」が飛び込んでくることがあるかもしれませんが、それこそそれは一瞬の出来事です。

自分にやさしいと自分をいたわる、自分を愛でるとは全く違います。自分に厳しいながらに自分自身をいたわりながら、愛でながら困難に立ち向かっていくことが非常に重要なことなのです。それが「幸運と偶然」を呼び込むものだと思っております。



自分にやさしいことは、自分に甘いことになっていませんか?



コリンズ氏が説かれていることは成功という果実の中に自分の甘さが潜んでいないかということではないでしょうか?
posted by core at 06:00 | Comment(0) | コンサルタントとして
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