コンサルタントをしていますとクライアント様が抱える様々な問題点に直面します。ソリューション(問題解決)が私どものミッションですが、そのためのトラブルシューティング(原因究明)は欠かせません。
さて、先日のことです。弊社の社外取締役であり、またご自身が保険代理店を経営されている山ちゃんとゴルフに行った時のことです。
私自身、この半年以上ゴルフのスウィングで迷走を続けていました。久々の山ちゃんとのラウンドでしたが、氏はもともと感性派と称しながらも鋭い観察眼の持ち主であり論理派だと思います。
「次のティーショット、観察していてくれますか?」
じっと背後より見つめる山ちゃん
ティーショット後のコメント
「スウィングはきちんとできていますが、右肩が入っていますね。だからインパクト後の打球が真っすぐ左にでるのですよ。」
さらにしばらくラウンドしている途中に
「右肩が入っているのを直そうと意識しても、右肩が入る他の原因を直さないと意識しても直せないですよ」
大いなるソリューションの糸口となる一言でした。
目の前の現象に囚われ、物事の本質を見落としがちになることを私のスウィングを通して教えていただきました。
ゴルフのスウィングは回転です。はじめた当初はボールに当てることに精一杯で、ようやく当てることができるようになれば、当然飛距離を求めはじめます。当然の帰結として腰の回転を強化するスウィングへと進化していきます。
そのプロセスでレッスンプロの方からもアドバイスをいただき、左足のつま先を少しオープンにしてインパクト後に腰が回りやすいようにします。
バックスイングのときに上下動しているというご指摘もいっしょにラウンドする方たちから頻繁に言われていました。
インパクトのときに右手主導になっているという指摘もレッスンプロから良く受けていました。
全ての癖は山ちゃんからのご指摘の右肩が入るという癖と連動していることに気がついたのです。
「右肩が入っているのを直そうと意識しても、右肩が入る他の原因を直さないと意識しても直せないですよ」
前述の言葉を何度も確認します。
見つけました。
その後のスウィングで従来のいわゆる“いやな打球”は10球に1球でるかでないかにまでなりました。
“打球を飛ばす”というバイアスがかかった瞬間から生じた最初の狂いは私自身も気がつかずに、レッスンプロをはじめ、いっしょにラウンドをする方たちの目も欺き続けたのです。
何故か?
一見しても気がつかない場所だからです。
ゴルフをはじめたときに最初にきちんと読んだ本に書いてあったことでした。
トラブルシューティングは目の前で起こっている事象ばかりに囚われないでください。原因はもっとシンプルで、もっと身近なところで起こっているものです。
原点回帰とはよく言ったものですね。
2010年09月30日
原因は他のところにある
posted by core at 06:00
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