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2010年07月21日

不思議な国ニッポンの国債

世界中を震撼させたギリシャ金融危機は、世界景気の混迷を今なお引きずり、我が国においても為替相場の円高局面の継続、株価の低迷、個人消費の伸び悩み、政権不安定などと先行きの閉塞感が強い状況が続いています。

ギリシャ危機に陥った、ギリシャ国債格下げ、財政赤字の問題は、我が国でも同様に、むしろそれ以上に深刻な問題なのですが、そこは不思議の国ニッポンです。ジャパン危機という状況には陥っていません。

不思議の国ニッポンの政府債務残高のGDP比は2009年においては189.3%に達しており、ギリシャの115.1%を大きく上回っています。

このような借金漬けの不思議の国ニッポンが今なおギリシャ危機のような状況に陥らないのかは護送船団方式に代表される我が国の気質によるところが多分にあるようです。



ギリシャ23%、アイルランド19%、ポルトガル20%・・・



何の比率だと思いますか?



国債発行残高に占める国内投資家の割合です。裏を返せば残りは海外勢なため状況が悪くなるとすぐに逃げてしまわれます。つまりはギリシャ危機の最大の要因は国の財政を海外によって支えられていたことになります。



ちなみに不思議の国ニッポンはなんと95.4%にも及びます。800兆円にも及ぶ国債の所有者はほとんどが国内の人々によって賄われているのです。



不思議の国ニッポンの個人金融資産は1,200兆円を超えるといわれています。プライマリーバランスは赤字が続いております。消費税の増税を30%にまで引き上げても黒字化にできることが怪しい様相です。国家より個人の方がお金持ちなのです。

しかしながら、個人が直接的に所有している国債は34兆円でも、1,200兆円あると言われている現預金・保険・年金の預け先である金融機関が640兆円も国債を所有しているのです。

つまりは、個人金融資産を預け先の金融機関により国債に変えられているのです。

国内投資家で賄われている不思議な国ニッポンの国債は、値下がりを起こさせないために次から次に国債を買い支えるためにこのような財政状況下でも国債バブルははじけないのです。



何かの構図に似ていませんか?

ギリシャ=上場企業

ニッポン=非上場企業(同族会社)

企業でいう資本には他人資本と、自己資本があります。ニッポンの国債は債権であり、ニッポンからすると償還期限のある債務のためいわゆる他人資本です。しかし、このニッポン株式会社にとっての他人資本の所有者が、ギリシャのような全くの他人(海外勢)としたら危機的な状況を見越せば売り逃げされてしまいます。まさに上場企業の株価下落と同じしくみです。

ニッポンも同じしくみでは動いていますが、債権の所有者がニッポン人なので、つまりは同族が所有しているのです。同族会社の同族からの借り入れは実質自己資本とみなすケースが多々あります。なぜならば会社を存続させるためには無期限で貸し出しているようなものですし、無理に引き剥がせば会社が存続できないことがわかっているためそんなことはしないのです。

金融機関が他の企業と比べると必要以上に社会のインフラとして守られているのが少しは理解できると思います。



金融機関の崩壊は企業、個人に甚大なる損害を与えるのです。



この損害は不思議の国ニッポンの財政構造の根幹を破壊することになるので、このうえなく危険なポートフォリオを守り続けざる得ないものなのです。



同族会社につぎ込んだ資本は返ってこないようなものです。すでに我が国の財政構造の一旦を担っている私達は一蓮托生のスパイラルに踏み込んでいるのです。ここから逃げ出すためには海外へ資金を移し、自分達も海外に飛び出すことです。



皆様の選択はいかがですか?

posted by core at 06:00 | Comment(0) | 会計
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