今回の温故知新も私の過去(古き)をたずねていただこうかと思います。
私は前職のキャリアの中にレンタルショップの店長を務めていた時期がございました。
数店舗を人事異動で渡り歩いたのですが、その内の一店舗が福岡市中央区の若者の多い街にありましたので
多種多様な個性的なお客様が来店されておりました。
中でも特筆(?)すべきは郊外の店舗と違って、外国人のお客様が他の店舗に比べても多かったという事です。
当然、我々店舗スタッフも片言の英語で対応しておりましたが、。
「1week OK?」(訳:1週間レンタルで宜しいですか?)
「2days or 3days?」(訳:1泊と2泊どちらになさいますか?)
「Thank you」 (訳:ありがとうございました)
といった、文法が合ってるかどうかも分からない「中学1年生でももう少しましだよ」と思ってしまうぐらいのレベルでした。
私を含めた全スタッフがほとんどの場合を上記の3語で対応しておりましたが、ほとんど問題がおきなかったのですからコミュニケーションは語学のみにあらずと言ったところですね。
さて、そんなある日いつものように外国人のお客様が来店されて、スタッフの立っているレジに1本のビデオを置かれました。
その方は(私は初めてお会いしたのですが)、綺麗な金髪を当時流行したベッカムヘア(つまりおしゃれなソフトモヒカンです)でバシッときめたおしゃれな服装の白人さんでした。
対応したスタッフは九州でも指折りの有名大学に通っており、語学にも多少の自信があったようなので
発音良く「1week rental OK?」と尋ねました。
いつものパターンですとすぐさま「OK」という返事があるのですが、今回は様子が違いました。
その方は不思議そうな表情で沈黙したまま、じっとそのスタッフの顔をみているのです。
見つめ返すスタッフ
隣で事の成り行きを固唾を飲んで見守る私。
しばしの沈黙の後、そのお客様が口を開きこうおっしゃいました。
「私ハ フランス人ナノデ 英語ワカリマセン。」
流暢な日本語でした・・・・
お客様も担当スタッフも私も大笑いです。
「来日したときに全ての日本人は英語で私に話しかけてきて戸惑いました。私は、そんなにアメリカ人に見えますか?」
とその方は笑いながらおっしゃいました。
確かに英語は人口の3分の1の人々が話せる、つまりシェアが大きいわけですが、以前のブログでも書かせていただきましたが思い込みはとんでもない失敗を呼び込んでしまいます。
それが笑い話で済めば良いのですが、ビジネスの場においてはそうでない場合も当然ありえますので、十分な注意が必要だという事を私も有名大学生だった彼も学びました。
そしてこの一件以後、店舗スタッフのボキャブラリーに「Can you speak Japanese?」が加わったのです。
※多少オーバーに書きましたがほぼノンフィクションです。
2010年06月24日
経営料理人〜温故知新(第10回)
posted by core at 06:00
| Comment(2)
| COREなスタッフ



それは関西人が東京に住んでも標準語を話さないのとなんだか似ているように思います。
「Can you speak Japanese ?」もまた「英語」ですから、この場合「日本語はわかりますか?」がしっくりくるのではないでしょうか?
たいていの外国人は日本国に来るのだから多少の日本語は勉強しているものです。
実際に海外生活をしてみると、やはり滞在国の母国語から会話が始まるのが自然です。
そこでコミュニケーションが取れないとわかると、だいたい「英語」で探りが入ります。
こういうことは、ビジネスにおいてはことさら気をつけたいことですね。
私も後で知ったのですが、フランスの方は母国愛が大変強いそうですね。
その方は笑って許してくれましたが、現在考えると汗顔のいたりです。
ビジネスでもプライベートでも迂闊な言動で相手の自尊心を傷つけないようしないといけませんね(自戒)