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2010年04月02日

骸骨ビルの庭

以前にもこの稿でお伝えしましたが私は乱読家です。一度に何冊もの本を並行して読みます。自宅にも数冊、職場にも数冊、鞄の中にも常に1冊以上は持ち歩いて隙間時間で読書に勤しんで参りました。

最近、ふと気がつきました。

気が急いているのでしょうね。いささか視野狭窄なのか?多読の書がビジネス書がほとんどになっていました。通常は雑学、小説、歴史物、などを織り交ぜて読んでいたのですが頭の柔軟性が弱まっているのかも・・・

そして今の時期だからこそ、あらためて振り返ることがあります。

ご存じの方はご理解できるでしょうが私は生かされているのです。現世に生があることは実に深いことだと思いませんか?

「ありがとうございます」感謝の気持ちを言葉で表すとこうなります。

漢字にしてみますと、実に含蓄がある言葉になります。

有難うございます

有ることが難しいのです。アリガタシなのです。だからこそ感謝の気持ちなのです。現世に生があることは思想的な話になりますが有り難しことなのです。

そのような時、たまたま読んでいた雑誌のあるコーナーでおすすめの書が出ておりました。

「骸骨ビルの庭」

作家の宮本輝氏の作品です。

戦災孤児、棄迷児を預かって育てた二人の男性と、その育てられた子たちが大人になったときにその二人の男性のひとり阿部轍正は、その育てた子たちの一人、桐田夏美へ性的暴行をしたという汚名を受けたまま苦悩の死を遂げます。

物語はこの通称「骸骨ビル」に今なお住んでいる二人の男性のもう一人である茂木、そして数名の者たちをこのビルから円滑に追い出すためにビルの購入社から送り込まれた八木沢がここで生活していた者たちと触れあう中で有り難しの意味に気がついていく物語なのです。

戦争体験がない私は生きるということ、生かされているということを気がつかないままの人生だったのかもしれません。

生きているということがどれだけ輝いていることなのか。

この物語の中で八木沢がビル住民のナナと能を観賞に行った時の会話で「魂魄」について語りあうシーンがあります。

魂魄とは中国の道教の思想がはじまりと言われており、心身と同じような意味ですが魂は精神を支える気であり、魄は肉体を支える気だそうです。つまりは、心身にそれぞれの気があって、そこには現世の生死という概念をも超越した状態をいうものです。現世に降り立って魂魄が心身となる、だからこそ有り難し、実に心を打たれます。

この稿では、私が感じたことをとても伝えられません。



生きとし生けるものへ贈る小説、是非読まれてください。


posted by core at 06:00 | Comment(0) | おすすめ
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