2010年3月25日、5年間の闘病生活にひとつの節目がやってきた。罹患してから5年、今回の検査で問題がなければ主治医による経過観察が終了するのである。
言うなれば卒業式のようなものである。
従来は自分の診察の番になると、院内放送より「岡部光洋さん、診察室○○番にお入りください。」と聞きなれたU主治医の呼び出しを受けて診察室に入っていた。
前回の稿で述べたが、最先端医療施設となったK大学病院の外来は、当日与えられた患者番号がモニターに表示され入室する診察室に案内された。
電子カルテの画面を見ながら、主治医のU医師から「全く問題はありません。」の一言、しかしながら神妙な面持ち・・・
私:「例の肺ですよね?」
U医師:「そうですね。前回より著変はありませんが、今後も経過観察が必要ですね。呼吸器科の先生を本日紹介して、今後の経過観察の日程を決めていただこうと思っていたのですが、実は、呼吸器科の先生が今月いっぱいで別の病院に移ります。4月に新任の呼吸器科の先生が着任されるので4月末に診療予約を入れて置きますね。」
私:「先生、5年間本当にありがとうございました。この一言を先生にお伝えできてよかったです。」
私が右手を差し出すとU医師はがっちりと握手を返していただけた。
光陰矢のごとし
5年間という歳月は、今この瞬間はあっという間のことに感じるのだが、振り返ればそれは長い道のりであった。
この病気をきっかけにいろいろな人と出会い、いろいろなことを学ばせていただいた。
そして何よりも“生かされているという”この世で一番、尊く、大切なことを、気づくことができたのである。
この稿で、お世話になった全ての方々をご紹介することができないが、この場を借りて心よりお礼を申し上げる。
そして、この瞬間からはじまる人生こそが、私がこの世に生を受けた真の意味をみつけるためのものになるのであると強く思うのである。
5年間の道のりをこの稿を通して伝えてきたが、この稿で終わりにさせていただく。
今後の人生を歩んでいくということで、タイトルを最終章ではなく序章にした。
さあ、はじまるぞ!!!
2010年03月27日
覚醒×核生(カクセイ)〜序章
posted by core at 06:00
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| 覚醒×核生(カクセイ)



『生かされている命』
人間には各々皆「天から授かった使命」があるやに聞いたことがあります。岡部さんにはこの苦しい闘病体験を通してこそやらなければならい「大いなる使命」があるからこそ「生かされて」おられるのでないでしょうか。岡部さんでないとできないことや岡部さんの登場が待ち望まれている場面等に必ずや遭遇されるのだとおもいます。
実は、この瞬間を5年前から信じて日々の生活と向き合って参りました。
5年前から思い描いていたこの瞬間は、光さえも見えない想像の出来ない世界でした。
その時にたどり着いてみるといつもと変わりのない日常があるだけです(景気は悪くなりましたが・・・)
この5年間で癌治療に関する技術の進歩も目覚ましいものがあり、特に検査の精度、そして周りの方々が検査の重要性を以前よりは広く認識されていらっしゃると思います。
さあ今一度、何をすべきかを罹患時から5年後の今からあらためて考察してみたいと強く思っております。