2008年12月22日のBLOGで弊社クライアント様の取引銀行の話を綴りました。今回はその第2弾です。クライアント様は同じですが、前回と別の取引行のことです。
中国地方のとある県の第一地銀さんです。
クライアント様は年商が70億円を超えています。商社ということもあり、市場動向によっては大量の資金調達が必要になる場合もあります。当然、弾力性のある対応を金融機関にしていただくためにこの規模で取引行が12行にもなります。
4月にこちらの地銀さんから借り入れしていた当座貸越の期日が参りましたので返済しました。資金需要はなかったので再度の借入は起こしませんでした。
5月に入ってのことです。こちらの銀行のクライアント様の担当者が融資の提案をしてこられました。昨今のご時世です。資金状況は切迫しておりませんが、融資の提案を受けて依頼の資料をお渡ししました。
ここからが問題です。銀行員のモラル低下は前回のBLOGでもお伝えしましたが、今回のケースはモラル以前の問題で開いた口が塞がらないような事例です(苦笑)
提案は
@ 5,000万円を2ヵ月後の期日で当座貸越にて貸し出し、但し、3,000万円を平均残高として確保するため2,000万円しか使わないでくださいとのこと(イチギレ!!!)
A 次に、毎月50万円の定期積金を積んでくださいとのこと(ニギレ!!!)
B さらに、法人所有の不動産の評価証明をくださいとのこと(サンギレ!!!)
C さらに後日、融資額を3,000万円にしますとのこと(ヨンギレ!!!)
D さらにさらに今回、融資額の資金使途となる仕入先の支払いをこちらの取引行の口座から振り込んでもらわないといけないとのことで5日前に4,300万円を口座に移動してくださいとのこと(ゴギレ!!!)
そしてもう一声、通帳残高に3,000万円ないと実行できないので先ほどの4,300万円と3,000万円の合計7,300万円をすぐに口座に移動してくださいとのこと(ロクギレ!!!)
百歩譲って足許見られているならまだしも(勿論こういう手法で融資をしてはいけないはずですが・・・)借りなくてもいい資金をここまで金融機関の都合のいいように借りる必要があるのだろうか?
先方の社長からも「もうやめよう・・・」
「リスクヘッジを考えたら借りときましょう」と私が回答したのはAの段階のときです。
担当者は社長から「借りる」という了承を得た後、どんどん条件をエスカレートさせたのです。
時系列で社長に「借りる」という回答後の経緯をご説明しました。
「やめや(怒)」
ごもっともです・・・
こちらの銀行にも都合はあるでしょうが、あまりにも身勝手な対応です。
同じようなケースは皆様多々あるのでしょうが、今回はその実例のひとつとしてご紹介させていただきました。
結局、この銀行は貸したかったのだろうか?
ひとりボケツッコミのようなお粗末な案件でした。
2009年05月28日
とある銀行の話〜その2.
posted by core at 06:00
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