株式会社コアマネジメント HOME当サイトについて個人情報の取扱サイトマップ
お問い合せ
会社概要 事業内容 業務事例 COREな談話室 LINK
 TOPページ > COREな談話室

2008年11月14日

ナベQの内部統制 その2.

埼玉西武ライオンズの内部統制における岡部の考察、前回の続きです。渡辺久信監督が、常勝の遺伝子を持つ、いわゆる勝ち方を熟知していること、負けず嫌いであること、栄光の裏にある影の部分を身に染みて経験されていることをあげました。

2004年に西武二軍投手コーチに就任、翌年より二軍監督、今年一軍監督に就任し、この素晴らしい結果をチームにもたらしました。彼のチーム改革(育成)はこの2004年からはじまっていたのです。

内部統制における一番重要な部分は理念(ビジョン)です。この部分を明確にできなければ、組織(チーム)は羅針盤のない航海のように全くまとまりのないものとなります。

彼は、この理念(ビジョン)に常勝球団を明確に位置づけました。しかしながら、2軍で若手相手に向き合う時には、この重要なビジョンは崇高で、目の前のことではありません。そこで、現実の目の前のことに置き換えたのです。

内部統制における構成要素の土台になるものを統制環境といいます。これはいわゆる組織(チーム)の気風を決定するものです。

アグレッシブ(積極性)を組織(チーム)の規範にしました。失敗を恐れない姿勢を徹底させる、長所を徹底的に伸ばします。組織(チーム)は明るくなります。長所を磨いた結果、成績が伴えば自身のモチベーションアップにも繋がります。個を磨くことが重点になる二軍はそれでいいのです。

統制環境を整えますと組織(チーム)の目標達成(この場合理念成就)を阻害する要因をリスクとして認識・分析・評価します。リスクコントロールは理念が明確で、統制環境が整わないと機能しません。

彼は、このリスクコントロールを個の能力ではなく、組織(チーム)、この場合の組織(チーム)に編成(フロント)も含めた現場以外の部分まで巻き込みました。アグレッシブ(積極性)、モチベーション(活性化)の維持のために、組織(チーム)としての弱点を長期的スパンである育成と、短期的スパンである補強及び控え選手の強化とを併用して対応しました。

統制活動とは、統制環境を整えたうえで、リスクを評価したうえでのリスクコントロールが組み込まれた活動になります。

アグレッシブ(積極性)、モチベーション(活性化)を失わないために、彼は、最適任の人物をコーチに抜擢します。“デーブ”こと大久保博元です。大久保コーチは森監督率いる第二期西武黄金時代に在籍し、類いまれなるバッティングセンスを持ちながら、走れない、守れないということで出場機会に恵まれず巨人軍に放出されました。当時の藤田監督、その後を引き継いだ長嶋監督から長所を引き出す起用法をされて、アグレッシブ(積極性)、モチベーション(活性化)の大切さを何よりも理解している人物だったのです。

情報と伝達で一番重要なことは、悪い情報も透明に迅速に組織(チーム)に伝わることなのです。いわゆる風通しのいい組織(チーム)です。

彼は、シーズンを通して情報操作をしませんでした。故障の状況はプレスに明確に伝えました。これは、結果的に各選手に無用の神経を使わせずに、試合及び練習に専念できる環境を準備したのです。日本シリーズ直前に勃発した、大久保コーチとボカチカの内紛騒動もそのまま外部にも伝えました。「言葉の行き違い、お互いさま」と淡々と対応しながらも、直後に宿舎でボカチカと事態収拾のために緊急対話をしています。迅速です!

モニタリング、つまりは内部統制はシステムであり、プロセスですから永遠に完成しないのです。継続的なメンテナンスが必要となります。

彼は、二軍コーチ、二軍監督を経て、一軍監督になりました。年齢は43歳、育成した主力選手のほとんども20代前半から半ばです。長期政権も予想されます。モニタリングは続けられるのです。


彼の背番号は99

その意味は「野球において100点満点は不可能だが、せめてその一つ下を目指す」と語ったそうです。
posted by core at 07:00 | Comment(0) | 内部統制
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

株式会社 コアマネジメント
〒814-0171 福岡市早良区野芥2丁目25-3-107
TEL:092-985-0502 FAX:092-980-1059
URL:http://www.coremanagement.jp/
Copyright (C) 2010 COREMANAGEMENT Co.,Ltd. All Rights Reserved.