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2008年10月17日

性弱説

企業不祥事が絶えません。食品業、建設業、製造業、様々な業種で連日のようにコンプライアンス(法令遵守)に関する、いわゆるモラルハザード(倫理の欠如)からくる問題が報じられています。

何故こんなにも続くのか?突き詰めれば“企業体質”の一言に尽きるのですが、その本質は企業とはそもそも人が運営しているので、人の問題、もっと掘り下げれば人の心の問題になると思います。

タイトルの性弱説、世の中に性善説と性悪説があることはよく知られていますが、人間には本来「弱い所があって」これが迷わせ、悩ませ、ためらわせ、色々な物議を醸すのではないか?従って性善説・性悪説の両説を越えたもっと奥深い深遠な薄暗い所に性弱説と言うものがあるのではないか?この場合社会的弱者とは意味は異なります。古今東西、この「人間の弱さ」故に、或いはその反面教師として幾多の歴史的事件、戦争、或いは小説・劇・物語や我々日常生活の葛藤が生まれているのではないかと考えられています。

性善説は紀元前300年頃に「今ここによちよち歩きの幼児が井戸に落ち込もうとしているのを見たとする。誰でも居てもたってもいられなくなって助け出すに違いない。これは損得からくるものではない」として、孟子が唱えます。性悪説はそれに反するように、「人間は生まれたときから欲望を持っている。要求に予め限界がないと、争いが起こる。古の聖者は礼儀を制定して長く調和していけるようにした。それが礼の起源だとし、人間の性は生まれながらにして悪であり、善であるのは偽りである」と断定することにより、荀子が唱えました。

そのような歴史的背景に基づくかのように、現在の資本主義経済におけるルールのほとんどの法制度は、性善説に基づいたものがまず作られ、それを規制したり、抑制することを目的として後から作られる法は、ほとんどが性悪説に基づいて作られています。

様々な不祥事に対処すべく、改正もしくは作成された最近の法律に、金融商品取引法、改正建築基準法、改正貸金業法なるものがあります。過去の不祥事の事例に基づき、そのようなことを起こさせないようにと“性悪説”に基づいて作られたものです。当然ですが、悪を意識しているので、結果的には運用するうえでもかなりの締め付け、いわゆる規制があり、規制緩和を唱えている時代に逆境するかのような内容です。必然的にこの3つの法律、3大悪法と揶揄される始末です。

ここで、性弱説に戻ります。人間は弱いから、人間が企業活動を行う限り、企業不祥事は必ず起こるという前提で企業経営に向き合うことが、これからの時代重要になってくるのではないでしょうか?企業不祥事が起こるのが前提で企業経営に取り組むということは、企業に携わる人の全てを信じるという“性善説”的な視点でも、何か起こすだろうから監視体制を強化するという“性悪説”的な視点とも違います。

今後の企業経営を行っていく上で、どのような非常事態が起こることが想定されるか?ある種の被害妄想とも言えるものですが、それぐらい臆病になってリスクマネジメントに取り組むことも必要ではないでしょうか?企業不祥事を起こさないのではなく、企業不祥事は起こるものそう考えることから様々な対策を講じること、これからの時代には重要なことだと思います。

人間は弱いのです。

posted by core at 09:00 | Comment(0) | 内部統制
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