2018年W杯のグループリーグ第3戦、日本代表は勝利か引き分けで決勝トーナメントに進出という状況で試合に臨みました。
結果は0-1の敗戦でした。フェアプレーポイントの差での薄氷の2位通過で決勝トーナメントへの進出を決めましたが、その戦術に賛否の議論が巻き起こっています。人それぞれの価値観はありますから当然の帰結でしょう。しかしながら、確立論からこの戦術を論じるうえでの起点にいささか違和感を感じます。
勝利至上主義の戦術として、0-1の負でよいという判断が美徳感からするといささか支持しがたいというのは理解できますが、論点の起点が勝ち、負け、引き分けという試合後の結果から論じられ過ぎです。
予選突破という演繹を起点とすると、自チームの結果が勝ち、引き分けが必要ということがゲーム前の戦略であり、それに伴う戦術を持って試合に臨んだはずです。リスクマネジメントはこの場合、負ける場合に対して様々な策を講じるのですが、そもそも負ける前提で臨んでいないので、試合が進んだ状況でしかその戦術は発動しません。
西野監督は当然、その場合の策は準備しているでしょうが最初からそのことを含ますとチームの士気にもかかわることなので、事前に明確にすることはなかったと推察されます。
0-1で良いという判断をして、その結果に導く戦術に切り替えたのは、私もTVで試合観戦していましたので、客観的に見ても、セネガルが0-1で負けているという情報が入ってからです。
演繹に基づき、帰納で導く、この場合の起点はセネガルが0-1になったこの時の状況を瞬時に正確に把握するところからリスクマネジメントが発動します。この瞬間で勝ち点が同点、得失点差も同点、フェアプレーポイントでリード、つまり7項目の7番目のポイントでリードという状況、自チームが暫定2位という目の前の現実から戦術がスタートしたのです。
セネガルが同点に追いついたら、なんてことで論じられていますが、0-1で並んでこの瞬間に日本が2位になっていたこと、直接対決でないことからは、セネガルが同点に追いつくということさえも他力です。セネガルが追い付かなかったらどうする?どっちの確立が高い?この判断からこの戦術を選択したということ。ここが全く論じられていません。
日本代表はこの試合の前に、その両チームと試合をしてました。第三者以上にコロンビアとセネガルのチーム力を能力、戦略、戦術の観点からも認識、体感していました。そしてそれぞれのチームが置かれた状況からその局面でどのような戦術を選択するかということも予測できたはずです。そこから導いた判断が、このまま自チームが0-1を維持する確率は一番高く、セネガルが同点に追いつく確率は一番低いということだったのでしょう。
マネジメントの観点からは、全ての戦略的、戦術的判断にはエビデンスがあります。
結果論からいうと最善の策のように思えますが、美徳感からバットな選択のように論じられています。
この試合に臨む前から勝ち、引き分け以上を目論んでいたはずですから、そもそも論でいうと6人もスターティングメンバ―を入れ替えたということの方が違和感を覚えるところです。
あえて、もう一度述べます。マネジメントの観点からは、全ての戦略的、戦術的判断にはエビデンスがあります。
チームの目標はベスト16ではなく、さらなる上ではないでしょうか?
このメンバーで予選リーグを突破する先に真のミッションがあるとしたら、そこに臨むうえでの最大のリスクを、3戦目のメンバー入れ替えということで取ったと解釈すれば合点は行きます。
日本時間の7月2日未明にその真意は明らかになるかもしれません。
最もこれも確立論なのでしょうが...
2018年06月29日
0-1の局面での考察
posted by core at 13:59
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