中小企業の内部統制コンサルタントとして活動をしている私が、いつも強く意識して業務に取り組んでいることがあります。むしろ、そのためにコンサルティングしているといっても過言ではありません。
いきなり難しい話になりますが、内部統制を語るうえで一番重要なことなのでお付き合いください。
内部統制の目的(J-SOX法ベース)として
@ 業務の有効性・効率性
A 財務報告の信頼性
B コンプライアンス(法令遵守)
C 資産の保全
前述の@〜Cを簡単に言い換えれば、
@ ずさんな業務をせず
A 不正経理で欺かず
B 違法行為をせず
C 財産に損害を与えない状態を作り出す
これこそが内部統制の目的であり、むしろ当たり前のことを当たり前にしましょう、そのためのしくみを作りましょうというのが趣旨となります。
しかしながら、物事の基本ですが、当たり前のことを当たり前にすること程難しいことはありません。それをきちんとできるようするために行政が介入したものが通称J-SOX法、つまりは金融商品取引法なのです。
当たり前のことを法制化する、何故そうなのかというと、周知のとおり昨今の企業不祥事の数々がきっかけとなったのは言うまでもありません。
この法にも限界があります。
この法律での保証がポイントで、
絶対的な保証ではなく、合理的な保証なのです!
どういうことかというと、この法律を遵守することで適正な企業活動が行えることを合理的に保証します、言い換えれば論理的には保証しますということです。絶対的ではないということは極論からすると全く保証していません、ということです。
これだけ騒がれ、上場企業は法への対応へ、大量のコストをかけて取り組んでいるにも関わらず、法律の中で保証しないと逃げているのです。
貸金業法、建築基準法、金融商品取引法、この3法は3大悪法とささやかれているそうです。市場を騒がせ、消費者を困惑させ、関連する企業に様々なコストを生じさせたところからそう言われているようですが、ちょっと待ってください!
いずれにとっても重要なのは企業のモラルであり、経営者の誠実な経営姿勢なのです。あえて強調します。当たり前のことを当たり前にしましょう、そのためのしくみを作りましょうというのがいずれもこの法の趣旨となっているはずです。
オーバーライドという言葉があります。これは経営者が自らこのモラルの壁を超えることを意味します。合理的な保証になっているのは、実はここが最重要なポイントで経営者がオーバーライドするとどんなに精巧なしくみを作ってもそのしくみは成り立たないのです。
だからこそ、人間が経営する企業だからこそ、絶対的保証はできないと法は逃げているのです。
経営者こそが企業!だからこそ経営者には誠実性が求められるのです。私共は経営者の方と向き合うということは、常にこの誠実性と向き合うということになります。人間ですから、常に誠実であれとは非常に難しいことだと思います。もう一度述べましょう。
当たり前のことを当たり前にしましょう!
きれいごとかもしれませんね。しかし、この事に常に向き合っていきたいと思っています。
コンサルタントとして!
2008年06月15日
内部統制の真の目的とは
posted by core at 12:43
| Comment(2)
| 内部統制



感動が生まれてくるのでしょうね。
一番シンプルなことですが、人間は本来『不誠実さ』を持っているのでしょうね。だからこそ、自己を整える必要があるのででしょうね。
企業は公器であり、社員の将来をも担っているのですから。そう考えると経営とは孤独との闘いでもありますね。