退院です。ここまでこれるとは正直思えなかった時期もありました。でも今はその現実を素直に喜んで受け止めていました。父と妻が病室に迎えに来て昼前に病院を出たのです。
退院直後、昼食はK大学病院の前のロイヤルホストで取りました。豚の角煮定食だったと思います。病院食ではないのでしっかりとした味付けに感動しました。
父の車で実家に帰宅、入院中に賃貸マンションの引っ越しを済ませていたので、実家でありながら自分の自宅になっていました。自宅に着くと母と長女と長男も出迎えてくれました。生後3ヶ月の長男は私のことはわからないでしょうが、2歳11ヶ月の長女は母の背中に隠れながら恥ずかしそうに私を見ていました。これぐらいの子供は15kgも痩せて様変わりした父親をいったいどんな感じで見ていたのでしょうか?
入院前とは浦島太郎のように、まるで変わり果ててしまった生活に今後の状況を簡単に想像することが全くできない感覚でした。この日は家族との夕食をただ純粋に楽しむだけでした。
退院の翌日、最初の現実が突き付けられたのです。売却に出ていたマンション、F銀行で住宅ローンを組んでいましたが、売却先はいまだ決まらず借入金の返済はスタートしていたのです。F銀行の本店営業部に青木先生の同級生がいらっしゃったので、電話でアポイントを取り、翌々日にF銀行の本店に出向きました。地下鉄で天神まで行きましたが、入院前に着用していたスーツはブカブカで、顔色は真っ青、道すがら鏡や窓等に映しだされる自分の姿を見てあまりにも生気のない様子に愕然としました。膝は体力のなさからガクガクで自宅から天神までの道のりをこんなに長く感じた事はありませんでした。
F銀行は非常に良心的に対処していただき、借入金の抵当権設定を8月まで引き延ばしてくれるとのことでした。後はその間にマンションが売れることを祈るばかりです。
銀行の翌日は行きつけの床屋に伸び放題の髪を散髪に行きました。あまりの変わり果てた姿に床屋のご主人はびっくりされていました。事情を包隠さずお話したら「よくまた来てくれたね」すごくうれしそうでした。「大丈夫とは無責任に言えないけど大丈夫だと信じているからね」すごくうれしい言葉でした。
退院して1週間なんてあっという間でした。K大学病院の診察の日がやってきました。
つづく
2008年05月29日
告白Vol.17〜現実
posted by core at 17:20
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| 告白



その中で「闘病」というものは、強い気力がいるもので
人の優しさに出会い、自分を一杯見つめる時間も得ます。
だからこそ、そういう体験をすると人の痛みも益々わかりますよね。
大変な事を経験しましたが、とっても大きなものを得たと思います。
これからも(お互いに)身体を大事に、でもその貴重な経験で
ステキなアドバイスを皆様に与えてクダサイネ