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2008年04月02日

告白Vol.13〜それぞれの闘い

病気と向き合うこと。大病に罹患すれば誰もが経験することです。あまりにも過酷な状況に逃げ出したくもなりますが、どうすることもできませんでした。

予後、病気・手術などの経過または終末について医学的に予測することを言いますが、私の予後は最悪でした。想定される状況の順調と真逆の経過を送りました。K大学病院でも初の症例となった小腸癒着箇所の4箇所からなるバイパス施工術なので当然でしょうが、執刀医(主治医)もさることながら、その医師が所属する第×外科の教授、助教授、その他の医師の方々が定期的に病室に覘きに来られます。最初に診察していただいたN医師も来られ「お腹の中をたくさんいじっているので気長に構えてくださいね」と声をかけられあらためて先の見えない状況に置かれていることを実感しました。

術後、最初の造影検査で4つのバイパス箇所もきちんと機能し、大腸までその他の腸閉塞箇所もなく無事に通過しているのが確認できました。U医師からも「よかったです!時間はかかりますが必ず治りますよ!」力強い言葉をかけていただけました。家族の直談判の後、U医師は別人のように親身になって私の治療に取り組んでいただいているのが感じられました。これは、大きな安心感につながり様々な苦難にも「U先生がついているから大丈夫!」と思えることが強い支えとなっているのを感じていました。

まずは、腹部に特殊な機械を取りつけられました。「これ何ですか?」と先生に尋ねたら、「腸の蠕動運動を促進する機械ですよ」という説明でした。数日はつけたままでした。私自身体調が改善された実感は特になかったのですが、イレウスチューブから出てくる胆汁の様子を見られながら、「もういいでしょうね」とはずされました。特段何も変わった実感はなかったのですが、少し前進した気分にはなりました。

この病室に来たときから、ずっと私を励ましてくれていたSさんもついに手術の時がきました。手術の2日前に別室に移っていかれましたが、手術日は決まっていますので、手術室に向かわれる前日の夜に「Sさん大丈夫ですよ」と声をかけに行きました。「岡部さんも頑張ってね。今度はぼくの番だね」どのような状況でもいつも私への気づかいは忘れない方でした。手術は非常に難易度の高い手術らしく第×外科のエースと称される上部消化器官の権威であるN医師が執刀されるそうです。術後は長くても数日、リカバリー室で経過観察をした後で一般病棟に戻ってくるのですが、Sさんは違いました・・・

さて、私ですが術後の最初の合併症がでました。栄養を取る点滴をいれるためのルートから細菌感染を起こしたようで、この間40度以上の熱に数日うなされました。抗生物質の投与がはじまり数日で熱は治まりましたが、抗生物質の投与は体が弱っているので2週間は継続して行う必要があるとのことでした。このときも、U医師は「よくあることですから心配されなくていいですよ」とすごく安心する言葉をかけていただきましたし、1日のうちに何度も病室に様子を見に来ていただけました。熱が治まって動けるようになったので、気になっていたSさんの病室を覘きにいってみました。Sさんの手術日の後に私は発熱して数日身動きが取れなったのですが、少なくとも1週間以上は経過しているはずです。Sさんのベッドには何と他の患者さんが入院されていました。リカバリー室の方に見に行って見ましたが当然いらっしゃいません。「どうかされたのだろうか?」その疑問はすぐに解決しました。その日の夜、病室の前を急いで話しながら行かれていたN医師の声が聞こえてきました。「ICUのSさん容体が急変したそうだ!」先生方の慌てた様子、はっきりと聞き取れたSさんという名前、たいへんなことになっているのを感じました。

翌日だったと思います。エレベーターの前でSさんの奥様にばったり会いました。今までの経過を涙ながらに私に話されました。「Sさんは強い方だから大丈夫ですよ!私も祈ってますから!」自分の状態もさておき、奥様にこう声をかけずにはいられませんでした。「お願いします」精一杯声を振り絞っておしゃっていました。

一寸先は闇。それは私だけではありません。同じ病室だったSさんも私以上に過酷な状況にさらされているのです。私自身も全く先が見えずイレウスチューブをつけた生活を初めて2週間以上が経っています。造影検査を2,3日置きに繰り返しながらの経過観察が続いています。そして次の合併症が出ました。

つづく


posted by core at 08:13 | Comment(0) | 告白
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