パソコン1台にプリンターと家庭用のホームファクシミリという実にコンパクトなオフィスでした。従業員も0名、クライアントも0件、このような状況でしたから当然のことです。
最初のアプローチはクライアントの営業よりも提携先の開拓でした。
私自身は、会計事務所勤務が14年あっても無資格であり財務コンサルタントしての実績、蓋然性もないため士業の方、実績ある各種専門的なコンサルントの方々と業務提携に半年は奔走しました。
1期目が終わるころには資本金が底をついていましたが、4件のクライアント様、提携税理士から1件の固定的なアウトソーシングの受託業務があり、何とか生活できる目途が立ったというのが1期目にクリアできたことでした。
2期目には7件のクライアント様ができ、スポット業務も加えると年商が1,000万円を超えたのでようやくコンサルタント会社としての体裁も整ってきました。
3期目を迎えるに当たって新規契約、固定契約も含めて年商が2,000万円を超えることが明確になり、私一人でのSOHOスタイルでの限界により従業員の雇用も必要となり、平成21年10月に現在のオフィスへの移転を実現しました。
財務コンサルタントとして一定の実績もでき、各種セミナー開催、クライアント様、金融機関等との複数名での会議実施を行える場所ということで利便性と広さの割には賃料のコストが低価格だったこともあり、西区の現在地で15坪のオフィスを構えました。
常勤スタッフも1名から2名と増えて行きました。この時点ではアウトソーシング先の税理士は各種コンサルタントの方も週に何日かは弊社に業務に来ていたのでオフィスの人の出入りも非常に活発でした。

【8名までゆったりと利用できる弊社会議室】
創業当初から、私自身それに伴う弊社の基幹業務は一貫して変わっていないのですが、財務コンサルタントとして中小企業のより明確なニーズに応えるべく特定の専門性に磨きをかけて行くと、業務の絞り込みが進んでいくうえで活動エリアが極端に広がって参りました。
月の半分以上は日中にオフィスにいることはなく、いずれもクライアント様のオフィス、クライアント様の取引先、金融機関等との外部での接近戦業務こそが主流となってきました。
そのような現況を踏まえて、このたび思い切ってオフィスの移転を決意したのです。
たかだか常勤1名、非常勤1名の1.5名体制のオフィスではありますが、利便性、コストパフォーマンス、移設後のインフラ環境の安定運用を細かく精査するとなかなかいい物件に出会えませんでした。契約寸前で移転後のオフィス運用に支障が出ることが発覚して契約をしなかった物件もありました。
しかしながら、このたびの物件は各種問題が全てクリアできたので今月中旬には契約の運びとなります。
移転は7月上旬を予定しております。
また随時この稿で案内差し上げますので今後ともよろしくお願いいたします。