今年の日本シリーズ、福岡ソフトバンクホークスが見事に日本一になりました。
ホークスは、ペナントレース終盤に大失速、144試合でマジックを一度も点灯させることなく最終戦で2位のオリックスを直接倒しての優勝でした。これで劇的な優勝から日本シリーズ進出というのが以前だったのですが、この後CSがあるので仕切り直しがあり、しかもその最後まで激しい優勝争いをしたオリックスは、3位の北海道日本ハムに退けられました。
これは今までもCSがはじまってからよく起こっていた現象ではありますが、私が今回問題提起したいのは日本シリーズの試合内容そのものでした。
阪神タイガースは、セリーグ覇者の巨人を4連勝で退けその勢いのまま日本シリーズに臨みました。第1戦ははその”勢い”のまま、メッセンジャーの好投、ゴメス、マートンの打棒でホークスを倒しましたが・・・
実は”勢い”はここまでした。
第2戦の武田の好投、イ・デホの本塁打で2-1でホークスが勝利を収めると、この試合を含めての4試合は明らかにリーグ優勝チームのホークスとリーグ2位(首位と7ゲーム差)のタイガースのチーム力の差が歴然としていて、接戦にできたゲームは2戦の能見の好投、4戦の岩田の好投、5戦のメッセンジャー好投、再三の大和の攻守でホークス攻撃陣を封じ込めたからです。
セ・リーグのペナントの重要なゲームではことごとく勝利をしてペナントを制した巨人は明らかに各選手が自分の役目をきっちりとこなし、チーム力以上にチームの質が、阪神、広島を圧倒していました。ところが前述の短期決戦の”勢い”で勝ち抜いた阪神でしたが、日本シリーズでその勢いをホークスに止められたらそのチーム力、チームの質の差が大きく出てしまいました。
巨人ならもっとホークスは苦戦したでしょうし、日本一にもなれなかったかもしれない。
そういう意味では日本シリーズは試合としては、一見接戦のようで凡戦の連続でした。
阪神タイガース、優勝できなかったことを証明するかのように記録でないミスも含めて守備の連係、細かい判断のミスの連続、ペナントの終盤同様に調子が万全でなかったホークスリリーフ陣を、自らのミスでも捕まえきれない。逆にホークスはその堅守、チーム力、優勝チームならではの試合運びでタイガースを圧倒していました。
日本一の瞬間が守備妨害で決まったということこそ、凡戦日本シリーズの象徴だったと思います。
仮にセ・リーグは巨人、パ・リーグはオリックスがシリーズに出ていたらもう少し日本シリーズらしい試合になっていたかも知れませんね。
オリックスは確かに優勝と紙一重でしたが、阪神は全く優勝チームとは差があり過ぎるチーム力でした。
どうしても興行重視でCSを続けたいのならば、制度を再考すべきです。
やはり日本シリーズは各リーグの最強チームで争うべきです。
2014年11月03日
今こそCSの再考を
posted by core at 10:00
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