今から四半世紀も前のことである。1988年、UC0093(宇宙世紀93年)にネオ・ジオン総帥のシャア・アズナブルは地球へのアクシス落下をもって、重力に魂を縛られた地球上の人類(既得権益に縛られた旧世紀の人類と定義付け)を抹消しようと試みた。
宇宙空間で覚醒した新人類すなわちニュータイプこそが新しい人類を紡ぐ希望としたのだが、それは真の覚醒ではなくテクノロジーによって生まれたニュータイプであっても構わないという脆弱、暴挙な論理だった。
ニュータイプと思われていたアムロ・レイは一命を賭してアクシスの地球落下を阻止する。
その後、アムロとシャアの消息は絶たれてしまう。
3年後のUC0096(宇宙世紀96年)、ジオン共和国の返還協定を4年後に控え再び、地球と宇宙の人類がひとつになろうとしていたとき、シャアの再来と言われるフル・フロンタル総帥が率いるネオ・ジオンが三度、権力者の暴挙に挑む。
しかし、いつしかそれは自己のぶつけようのない怒りを放出しているだけで、そこにイデオロギーもアイデンティティもないことに気がつくものたちが次々を現れる。
地球連邦とていっしょであった。
地球連邦もネオ・ジオンも関係ない。アースノイド、スペースノイドも関係ない、お互いが同じイデオロギー、アイデンティティを持ち、人の生の真理を共鳴できる者同士が心で感じ合い、権力者の業と闘う。
26年の時を経て、アムロとシャアの決着をきちんと描いてくれた。
それは、新しい未来を次世代へとしっかりと託すこと。
人類が誕生してから繰り返し行われてきた生命の真理、ララァがいざない、シャアが「潮時だ・・・」と納得して、アムロが「さあ次世代に託そう・・・」と昇華する。
リディが「大人はいつもひと言足りない・・・」、バナージが「それをうめるのがぼくらの役目」、生命のリレー、人類が繰り返してきた絶対真理を思念と肉体が共鳴する。
それは現世の永遠を説く神道と、浄土の永遠を説く仏法の如く・・・
まさに日本人の真の世界観を最後のシーンで説いた日本版の生命真理論としてガンダムは完結する。
26年の時を経てここにいたったのかも知れない。
まさにガンダムとは哲学であり宗教であったのかもしれない・・・
ファーストガンダムを見ていた人は、是非この秀逸の完結編を見ていただきたい。アムロが、シャアが見ていた希望が未来がシンクロする素晴らしいエンディングではないかと・・・
2014年06月23日
虹の彼方に
posted by core at 07:24
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| 宇宙世紀列伝
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